両方とも劇場で観ましたが、Part I は万単位の兵が入り乱れて合戦しているマクロな描写と、各名将が腕を振るうミクロな描写が主で、見るべきところがあると思ったのですが、Part II はもの凄い西洋的な価値観で描かれた作品に仕上がっていてビックリ。基本的に、女性や子供が活躍する場面などないのですけどね。
ま、三國演義自体が創作なので(こと赤壁の部分に関しては恐らくほとんどがそう)、映画を面白くするための脚色はもちろんアリだと思うんですが、それでも曹孟徳をここまで残虐に描き、劉玄徳を情けなく描く必要があったのでしょうか。曹操は、癇癪もちで天子に対して刃を向けているものの、各将に対する手厚さ、心配りは劉備の比ではない、と解釈しているんですけどね。赤壁の戦いの前後では、もはや劉備は信長よろしくうつけの振りをしていません。
それに加えて、最初の方のお話で、劉備が兵糧がなくなりながら曹操の下に帰ろうとしているときに、ある村の男が食べさせる物がないのにそれを労おうと、自分の妻を殺してその肉を狼の肉だと言って差し出し、後でそれを知った劉備と曹操は二人して涙して、大いに褒美を取らせる、という挿話があるような価値観・哲学の時代なのに(第十九回「下邳城曹操鏖兵 白門樓呂布殞命」より)、現代的な美観を反映させすぎるのは、どうにも文脈を誤らせているように思います。
一日,到一家投宿,其家一少年出拜,问其姓名,乃猎户刘安也。当下刘安闻豫州牧至,欲寻野味供食,一时不能得,乃杀其妻以食之。玄值曰:"此何肉也?"安曰:"乃狼肉也。"玄德不疑,乃饱食了一顿,天晚就宿。至晓将去,往后院取马,忽见一妇人杀于厨下,臂上肉已都割去。玄德惊问,方知昨夜食者,乃其妻之肉也。玄德不胜伤感,洒泪上马。
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操亦为之下泪。又说刘安杀妻为食之事,操乃令孙乾以金百两往赐之。
Part II で観るべき素晴らしいシーンは2つあったと思っていますし、「映画として楽しめるからいいじゃない」という人が多く出ることは想像に難くないですが、これを見て、三国志(三國演義)の一番いいシーンを知っている、と思い込む人が続出するだろうことを予想すると、ただ残念です。
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呦呦鹿鸣,食野之蘋。
我有嘉宾,鼓瑟吹笙。
明明如月,何时可掇?
忧从中来,不可断绝。
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