英語はどこから勉強するべきか

英語
2009年4月11日 01:29

前回書いた英語の発音にトラックバックが1件ついていたので、英語の発音についてもう少しだけ。

まず「外国人とコミュニケーションを取れるようになる」ことが目的なら、日本人にとって発音は第一に重要になるようなものではありません。「R と L の区別」がよく言われることですが、日本人と一緒に仕事をするような外国人は、日本人がそれらを混同することに慣れてしまっているので、ほとんど問題にはなりません。

絶対的に、発音を良くする以前に、外国人としっかり向かい合って、「私には伝えたいと思っていることがあるんです」あるいは「あなたと仲良くしたいんです」という雰囲気をキッチリ伝えられるようになるべきです。だいたいの日本人は、「英会話できるように見せる」ことに必死で、話したいという対人関係を作り上げるのが下手であるように見受けます。辛そうにも見える必死さは、「この人は私と会話するのが苦痛だ。早く切り上げてあげよう」と受け取られるだけです。

次に、発音を良くするだけでは、英会話は上達しません。発音が上達したあとも、やはり本を読んだりして、単語や言い回しを覚えるという勉強からは逃れられません。「自動的に単語が頭に入ってくる」なんて未来チックなことはありません。大抵の人には、「単語や言い回しの勉強に加えて、発音まで」と苦痛に感じられることでしょう。その意味で、万人に英語の発音を訓練することはオススメしません。何か会話を振られたときに、無理矢理にでも自分の得意な分野のお話にもっていくようなテクニックを磨く方が、会話上手になります。「昨日何してたの?」と聞かれたときに、「昨日はずっと寝てたかな。でも一昨日はすっごい面白いアニメを見てたの。聞いて、コナンがさ...」と、自分が話したい or 話しやすい内容に会話をもっていくテクニックです。

ただし、単語や言い回しの勉強を一定量以上こなせる人に対しては、発音の勉強をした上で、それらの勉強をすることをオススメしたいのです。発音をある程度勉強すると、「目で見たアルファベットが、自動的に音に変換できる」ようになります。そうすると、言い回しなどを覚える際に、「make + O + do」といった記号としてだけでなく、音で頭に入ってくるようになるのです。そうすると、本を読むだけで会話力も上達するようになって、勉強の効率がうんと上がります。

ちなみに前回紹介した The JINGLES は、日本人が英語を発音する能力は、通常の日本人は使っていない筋肉の調整力に強い相関があると看破した、初めてのメソッドです。筋肉の調整力が身に付くと、外国人が発音した音声を自分の体で真似て再現することが可能になってくるので、結果的に正しい発音が身に付くようになります。もちろん、それなりの回数、外国人の発音を聴くという別の訓練も必要ですが。

かなりネイティブに近い筋肉の調整力が身に付き、それなりに外国人の発音を聴きこなして、ようやく「ネイティブと同様の音声生産が可能であるが、話し手の出身地を特定できない独特な英語訛りを持つ」くらいまで成長した私の発音ですが、前回宇多田ヒカルさんの歌で感動したと書いたのは、それでもまだ再現不可能なくらい滑らかに音を繋げるテクニックを使って、彼女が「Fly Me To The Moon」を歌っていたからなのでした。

とかなんとかで、一生英語を勉強しつづける覚悟のある人には、下地として英語の発音を訓練するのをオススメします。「TOEIC でいい点が取りたいだけ」「年に1回か2回くらい外国人と話す機会に、自分が言いたいことの20%くらいを伝えられれば十分」といった人は、雰囲気づくりや得意分野への持ち込みの技術を磨くことと、「レバレッジ英語勉強法」くらいでとどめておくのが正解な気がしますね。

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