「iPhoneアプリ開発者は「愛」故に負けるのか?」という、iPhone の市場シェアは実は低いという記事が出ています。身の周りでは、この記事に対して非難轟々なんですが、さてどうでしょう。
これまで日曜プログラマとしてシェアウェアを作っていた方々には、1割程度とはいえ、スマートフォンの市場は比較的大きな市場といえると思います。これまで会社経営が成り立たなかったような規模でのソフトウェア開発においても、十分にビジネスになる可能性が出てきました。日本では「愛のある iPhone アプリ開発者」は大企業の中で存在することはまあないでしょうから(あっても一部のグループとして存在するだけ)、「負ける」という表現がそもそもおかしいでしょう。
また、単純にデバイスとしても、5本指のタッチが同時に取れて 320×480 も解像度があって、こんな小さなデバイスは他にない。Cocoa をベースにした SDK も、これまでの携帯電話の開発環境とは明らかに一線を画しています。昨年度、私の研究室では、12台の iPod touch を購入しました。
ただ、誤解を恐れずに書くならば、と言いつつ何度か書いていますが、iPhone はダサいので、日本では一定数以上はシェアが伸びることはないと思っています。保護カバーを付けた iPhone など、目もあてられません。「iPhone は素晴らしい」と力説する、iPhone に愛のありすぎる方を見ると、そこまでいいかな、と思ってしまいます。
たとえばアップル社と他社のノートPCを並べて300人の女子高生に選ばせた場合、アップルがトップになるのに1万円賭けるのにはそれほど勇気はいらないと思います(もっとも、アップルが勝つ確率は、Mac 好きの人の予想よりは低いと思いますけど)。でも、iPhone と他社の携帯電話ではどうでしょう。
ストラップは自然な形では付けられませんし、画面はむき出しだし、かといってカバーを付けて手帳風にするのは装飾の域を超えています。iPod 機能に関して考えるなら、タッチによるスクロールは直感的かもしれませんが、効率的ではありません。
iPhone や iPod touch がいちばんカッコいいのは、Apple Store で白い Dock に立てて、10台くらい並べてあるときですよね。
プログラマとして、iPhone は素晴らしいと思いますが、記事の通り、ユーザをきちんと見据えて「Next One」に目を向けるのを忘れてもいけない、と思います。
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