ニコニコ動画とか YouTube とか

アート・デザイン関係
2008年5月28日 00:00

過去にテレビだけで放送された貴重な映像などが見つかって見れるのは嬉しいですけど、「アップされた映像に問題があったら言われたら削除しますから」というポリシーで、一瞬であってもそれをアップできる環境を提供している姿勢は疑問ですよね。

「ああ、僕もニコニコで見ました」とか「だってお金ないですもん」とか、悪びれずに言ってる学生を見る度に怒ってますけど、お金がなかったら見ない、あるいはがんばって放送されているのを見ればいいだけなのに。

あらゆるものは、適切な対価を払い、決められた時間、そして決められた場所に居合わせた者にだけそれを見る権利が与えられるのです。あるいは、その権利を設定することで見せてよいのです。一度その権利を超えた世界に足を踏み入れれば、二度と元の世界の人々とコミュニケーションを取ることはできません。

自分自身にとっても、「もう見れない貴重な映像」が「いつでも見れる映像」に変わった瞬間に、その映像の価値が変化し、大切なものを失うことになります。その意味で、ニコニコ動画や YouTube は、映像を見る環境を提供している反面、価値を奪っていることにも留意すべきでしょう。

仮にもクリエータと呼ばれる職業を目指しているのであれば、クリエータの仕事の価値を正統に評価できないにも関わらず、そんな職業を選択してちゃんとした仕事ができるハズがないと思いますがね。

「学生なんだから」「社会人になったらそりゃあオレだって」という人も多いかもしれませんが、いちばん自由な時間があってそれが長い成長期の学生時代に身に付いた習慣は絶対に取れません。逆に学生の間くらいは我慢することを覚えるべきです。

要するに、正統でない方法でクリエイションに触れるということを続けると、それに伴っていた歴史が欠けます。つまり培われた習慣や、どこに手を伸ばせばどういうモノが手に入るかということを含めた価値観が欠けることになるので、絶対に他の局面における判断に影響を及ぼすようになります。

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